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書籍「妻に隠しごとがあるオーナー社長の相続対策」

周囲に言えない秘密や趣味、誰にも教えていない預金口座や現金、借金、不動産…。 日本には「知らぬが仏」という言葉がある通り、秘密にすることによって穏便に事を済ませようとする文化がありますが、相続が発生すると状況は一変します。

死後に起こりうるトラブルを避けられるよう、このブログ・テーマでは「他人名義の株式の処理方法」「妻に教えていない借金の扱い方」「愛人や隠し子などへの対応」など、それぞれの隠しごと別に考え方や対処法を、これまでの実務経験を踏まえながら具体例を挙げながら解説します。

第21回

「愛人」がいる社長の相続対策①

《トラブル事例1》愛人を残して急死した社長

事業を一代で立ち上げた一ノ瀬社長は、仕事にも遊びにも精力的な人物だった。
偶然立ち寄ったスナックで田中良美と知り合い、愛人関係を結ぶことに。

妻や家族に意図がわからないよう、仕事用にとマンションを購入すると、良美をそこに住まわせて週に一、二回通うという生活を送っていた。

妻や子供たちにとっては良き夫、尊敬できる父でありたいと考える彼は、多大な労力を払って良美の存在を隠し、彼女との暮らしを充実させるためにも仕事に精を出す日々だった。

そんな暮らしが5年続いたある日、一ノ瀬は急病で倒れてそのまま亡くなってしまう。

残された良美はいきなり生活費にも困ることとなり途方に暮れた。

住んでいるマンションも一ノ瀬社長名義なので、相続が始まったら愛人である自分の存在が社長の家族などにばれてしまう。
できれば一ノ瀬家とのトラブルは避けたいと良美は考えていた。

ただ自分の苦境を思うと、何の対策も講じてくれなかった一ノ瀬社長への苛立ちが募る。

友人に相談したところ「内縁の妻として相続権を主張してみたら?」とアドバイスがあった。

一ノ瀬社長も生前は「良美が癒やしてくれるから仕事を頑張れる」と常々語っていたので、あながち乱暴な考えではないような気がする。

結局、良美はマンションの相続により自分の存在がわかってしまうのなら、自分から社長の家族に会って愛人であることを伝え、手切れ金をもらいたいと考えるようになった。

こうして四十九日の法要に良美は参列。一ノ瀬社長の隠しごとは家族や親族に知られてしまい、すぐに地域の人たちや従業員の知るところとなった。

愛人対策は生活不安を抱える女性の身になって考えてみる

紹介したモデルケースは、愛人の存在を隠す社長によくある話です。
生前に何の対策もしなかったため、大きな労力を費やして守ってきた秘密がいとも簡単にばれてしまうのは、社長と愛人の考えに大きなギャップがあるためです。
夫婦や恋人も同じですが、男女間の付き合いには打算的な部分が多分にあります。
「お手当て」を対価としてお付き合いする愛人関係には特にその傾向があります。

男性側は一種のロマンを抱いており、もともとはお金ありきで始まった関係でも「本物の愛情があるのでは」と考える人がいます。
付き合いが長くなるに従い、さまざまな心の交流を積み重ねる中で、そう考えるようになるのです。

そのため、いざ自身が亡くなった時にも、愛人がお金を求めてトラブルを起こすことを本気で心配していません。
社長の世間体や家族との関係に配慮して、存在を明らかにするようなことはしないだろうと想定しているのです。

ところが実際にはそのようなケースはまれです。
関係ごとにそれぞれ違いはありますが、愛人は男性側が考えているよりもはるかに「お金」に対してシビアな対応を図るでしょう。

ある意味それは当然のことです。
立場を裏返して愛人の側から見るとよくわかります。

時間の余裕があり、ストレスのきつい職場で働くこともなくお金をもらえるわけですから、社長の立場からは「優雅なお仕事」と見えるかもしれません。
でもその内実は不安でいっぱいなのです。

妻がいながら愛人を作る社長は、基本的に移り気で浮気性です。他に魅力的な女性が現れると、そちらに気持ちが移ってしまうかもしれません。
愛人は雇用契約で守られているわけではないため、いつ関係を切られても、法的にそれを止めたり賠償を求めたりすることが困難です。
社長名義のマンションで暮らしていても、所有者である社長と賃貸契約を結んでいるわけではありませんから、普通の賃貸物件よりも将来の生活に不安があります。

なにより前述した通り、愛人契約とは公序良俗に反した不法行為なのです。
法的に保護されない契約ですので、愛人の側からお手当てや何かしらの賠償請求などできるものではありません。
そのため、一方的に関係を切られた瞬間に収入が途絶えるだけでなく、住む場所すら失ってしまうのです。

また、先ほどの《トラブル事例1》では「内縁の妻として相続を……」というアドバイスが登場しますが、愛人には相続権などありませんから、社長が亡くなっても何ももらえません。
多くの愛人はそんな不安定な状況で暮らしているのです。

さらに不安を増幅するのが「いざとなったら自分で稼いで生活する」という対応が難しいことです。
愛人になった経緯はさまざまでしょうが、それが金銭的な理由であれば、社長のお金で現在の生活を維持している可能性が高いと考えられます。

仕事をしないわけではないでしょうが、誰しも一度上げてしまった生活水準を落とすのは簡単ではありません。
社長から受け取っていたお手当てと同等の額をすぐに補うことは難しいでしょう。
もし何の対策もなく社長が亡くなってしまった場合、社長宅に乗り込んでお金を得るしかないと考えるのは必然と言えます。

愛人の存在を隠し通すためには、そんな風に相手の身になって考えてみることがスタート地点になります。

次回は対策をご紹介します。

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